2012年4月26日木曜日

昭和の家事を知る本


昭和の家事  母たちのくらしという本がいいです。








以前、『昭和30年位までの食生活に戻すことが、現代の乱れた食生活を改善する手っ取り早い方法だ』と、何かで読んだ記憶があります。


 昭和の家事を読んで思ったのは、  昭和30年頃までの食生活をするには、家事も、その当時を真似れば、さらに楽しくなるのでは、ということです。


『古き良き時代』という言葉がありますが、昭和30年頃まで(高度成長時代前)の、日本は、まさに、古き良き時代であったような気がします。


この本は、著者の小泉和子さんが、明治生まれの母親の家事を記録した映画を元に作られた本です。


母親の時代の家事を通して、今、我々にとって何が重要なのか、何をしなくてはいけないのか、を深く考えるために、記録映画を、本の形にしたのだそうです。

工業化が進み、便利な電化製品の登場で、小泉さんの母親の時代から比べると、信じられないくらい家事は簡素化され、多くの人が、おしゃれをしたり、旅行に行ったり、スポーツしたりする時間を手に入れました。


その結果、よりハッピーになったかといえば、決してそうとも言い切れず、却って、家庭崩壊などの新たな問題も出てきたというのです。


我々、今の時代に生きている人も、もう一度、古き良き時代の家事を知ることによって、何か大切なことが見えてくるかもしれません。


この本は、大部分が、写真が中心で、例えば、おこわの炊き方などが、手順通りに写真入りで説明されています。


また、当時の調理用具なども、写真入りで紹介されているので、見ているだけでも楽しい本です。


 ちなみに、著者の小泉和子さんは、昭和のくらし博物館の館長をされているそうです。



 ⇒ 昭和のくらし博物館 公式ホームページ (東京都大田区)


一度は行ってみたい博物館です。




 ◯関連書籍紹介




新装版 昭和のくらし博物館 (らんぷの本)














 昭和の家事  母たちのくらし





 

ちゃぶ台の昭和 (らんぷの本)





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昭和のキモノ 和服が普段着だったころ (らんぷの本)






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